ワッキーデイって知ってますか?
おはようございます。今朝もぐっと冷え込みましたが、日が登るにつれてだんだんと気温が上昇し、今じゃ朝方に着込んだセーターがやや暑いくらい。着るものって難しいですよね。
LAでは、Tシャツにダウンジャケットという組み合わせをよく見るのですが、最初にそれを目撃したときは「なんちゅー変な格好なんじゃ」と思いました。けれどここに住んでいると、それがいかに理にかなっているか、わかる。わかりまくる。
朝は寒いんですよ。だからダウンジャケットを着込むといいんですね。やわらかいし、軽いし、あたたかいし。でも日中気温がぐうんと上がってくると、そんなもの着ていられなくなる。だからダウンジャケットを脱いでTシャツになります。陽の光を浴びて、ああ、きもちいい。そして夕方になるとまた冷え込んでくるのでダウンジャケットを着る。
なるほど。そうなれば、いつも気温にフィットした格好ができるというわけです。
皆さんは、秋どんな格好をしていますか?
さて、今日水曜日、小学校に通う子供たちは奇抜な髪型をしていきました。具体的には、ポニーテールではなく、もっと上、脳の頂点のところで髪の毛を無造作に結んでいくというもの。落武者のようにも、ロックミュージシャンのようにも見えました。前髪もきまってないし、ワイルドです!
というのも、今日は wacky day なんです。ワッキーと調べると、お笑い芸人のワッキーさんしか出てこないんですけど、これは「奇抜・おどけた」などの英語の形容詞。アメリカの小学校ならでは、なのだと思うのですが、うちの子が通う小学校では、たびたび、このようなテーマ付けがなされて子供たちが学校に登校します。ちなみに今週月曜日は赤いものを身につける日。昨日火曜日はサングラスをしていく日。そして今日は奇抜な格好をしていく日。
去年のことを振り返ると(去年はオンライン授業だったのでクラスメイトの顔がよく見えた)、確かに奇抜な格好、奇妙な髪型をした子たちであふれかえっていました(忠実に守るのだなあ、みんな)。特に髪型は、ピンクや青に染める子もいるので、ほんとうにカラフルだった。しばらくその髪の毛の色で過ごす子もいるから、本当に自由な校風だと思います。うちの小学校というよりも、アメリカの小学校って、そういう空気が流れているんじゃないかな、と思います。
あらゆる校則の縛りがある日本とはまるで正反対。
ちなみに我が小学校では、ハロウィンの週に、毎年このような風変わりな一週間が来ます。小学校に何年も通ってそれがわかってくるんですけどね。なぜこれをしているのか。それには理由があります。今週は、Red ribbon Weekで、こんなタイトルがついています。
LIFE IS YOUR JOURNEY. TRAVEL DRUG FREE.
そうです、いわば、ドラッグ撲滅運動ですね。この国では、とりわけ子供のドラッグは大きな問題のひとつです。高校生でよく聞かれますが、中学生でも耳にすることもあります。それに対して、より幼いときから啓発していこうという趣旨と思われます。曜日ごとのテーマに従って、学校中の生徒と同じものを身につけていくことで、この運動を理解し、同調し、ドラッグはあなたの人生を滅ぼすのだよ、というメッセージを送っているわけです。小さい子はわけもわからず、やっていますが、そのうちに知るでしょう。
曜日ごとのメッセージを発見しましたので、それもここにシェアします。
月曜日:赤いものを身につけていく日(Red ribbon始まるよーという意味なのでしょう)
火曜日:サングラスをしていく日(TOO COOL FOR DRUGS)
水曜日:ワッキーデイ(WHACK OUT DRUGS)⁂WHACK:ぶったたくの意
木曜日:あなたの好きなスポーツチームの格好をしてくる日(TEAM UP AGAINST DRUGS)
金曜日:ハロウィンコスチュームデイ
いろいろ考えるものだなぁ。最初はわけがわかりませんでしたが、だんだんと慣れていくうちにこの国の考えること、というか主眼というものが見えてきたような気もします。子供たちをドラッグにさらさないようにするにはどうしたらいいのか、というのは、私が想像するよりずっと大きな問題なのでしょう。
あなたのお子さんの学校では、何か風変わりなイベントや季節ごとの行事はありますか。教えてくださったら嬉しいです。よかったらお返事ください(このレターに返信する機能ありますか? あることを祈ります!)
それでは今日も1日がんばりましょう。あなたに幸あれ。
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